TOPICS詳細
TOPICS 2008年02月04日号
モノラインショック
【モノラインショック】
※モノラインとは…
単一の事業において特化している事業会社のこと。自動車や火災など
の保険を扱う「マルチライン」と対象的な存在。
いま問題になっているのは、金融債権のみに保証事業を展開している
米国の保険会社である。格付けが低い発行者にとっては、高格付けの
モノラインの保証があれば、低金利で資金調達できるというメリット
がある。
●サブプライムローン問題による影響
事の発端は、「サブプライムローン問題」である。このサブプライム
ローンが担保になっている証券化商品を保証していたために発生した。
サブプライムローン関連の債権を集めた証券化商品が高い格付けを得
ていたのは、モノライン保険が元利金の支払いを保証していたことが
大きな理由である。
しかし、サブプライムローン問題が拡大するにつれて高格付けの流動
化商品が大幅に値下がりを始めた。大手のモノラインも巨額の損失を
被っている。
●モノラインの損失【金融保証保険協会の公表数字参照】
〈2006年末〉
保証債権の元本(1ドル=100円換算)
・公共債 135兆円
・ストラクチャードファイナンス 82兆円
――――――――――――――――――
計217兆円
利息を加えた元利合計金額は326兆円に上る。
巨額の保証を支える自己資本は、2.2兆円。
自己資本の147倍の保証を行っていた。
●モノライン各社の格下げ
モノラインの業績悪化に伴い、大手格付け機関は、モノラインの格下
げを検討・実行している。モノラインは多数の証券を保証しているた
めに、モノライン数社が格下げになるだけで金融市場に大きな影響を
与える。
欧米の主要銀行が、モノラインショックにより破綻状態にある保険会
社を救済する動きも出ている。
モノライン サブプライムローン関連のセミナー