概要 |
カルテルや談合に対する独禁法規制が繰り返し強化され、自由競争秩序を維持するという独禁法遵守の意識はかなり浸透したといえるでしょう。しかい、自由競争は結果として地位の不均衡を生み出し、それが「下請いじめ」や「優越的地位の濫用」といった問題として噴出することがあります。
他方で、当事者間の交渉力の較差によって一方が他方に不利益を課す結果となることは、ある意味当然のことであり、私的自治の大原則に照らして、当事者間の合意内容につき法が介入して規制することは本来例外的でなければならないことです。
下請法や優越的地位濫用規制への対応は、もっぱら公正取引委員会のガイドラインに照らして判断せざるを得ませんでしたが、規制官庁自身によるガイドラインである性質上、違反行為と適法行為との境界線はこれまで必ずしも明確であるとはいえませんでした。しかし、これは企業にとって事業活動の選択肢に関わる問題であり、あいまいな萎縮的に行動することは企業活力を阻害することにも繋がりかねません。
そこで本講座では、下請法や優越的地位濫用規制の内容について、その適法・違法の境界線に注目して解説するとともに、規制の事態について紹介し、実務対応を解説して参ります。 |